2011年(H23年)

YEC Tourring Report 能登半島と信州・安曇野 VOL2

YEC TouringReport能登半島と信州・安曇野VOL1の続き 

信州中野ICより先は走行歴がなかったので状況が分からなかったが、野尻湖を過ぎて信濃町IC以降上越JCTまでは暫定2車線(片側一車線の相互通行)となり、財政難から4車線化は凍結され、再開の目処がたっていないらしい。当然走行ペースは緩やかになり、暑さと不眠から睡魔に襲われて危険な状態になりつつあった。ようやく妙高SAに着いたものの、ここは全体的に小規模な場所で前述の通り、今度はSAだがGSの設置はない。売店も狭いので品数も少なく選択の余地がない。これまでの不運により筆者の空腹感は既に限界に達していたので、やむなく数に限りがあるおにぎりを2個購入し、家で凍らせて持参したペットボトルのお茶が程よく解けて飲めるようになり、ここで朝食にする事にした。

 この辺はもう日本海に近いせいか、駐車場にはジェットスキーをトランポで牽引した車が目立ってきた。スタートして暫く走行すると、この先の上越JCTから北陸道に接続するが、左折して富山方面に向うとすぐに春日山トンネルがある。ここはかつて上杉謙信の居城であった春日山城址のある春日山を貫くトンネルである。個人的な趣向を優先できる旅のならば春日山神社に参詣したあと、城跡に立ち寄って直江津から佐渡島までの日本海を望んで見たいところであるが未だ道のりが長いのでまたの機会までとっておこう。右手にようやく日本海が見えてきた頃、名立谷浜SAに水分休憩で立ち寄った。ここから親不知を過ぎて富山県に入るまでの区間はほぼトンネルが連なり、各トンネルの合間に一瞬景色が見え隠れするだけで交通量も少なく非常に単調な走行になり、睡魔との戦いになる危険ゾーンである。朝日ICを過ぎると富山平野になり、山間を抜けるトンネルはなくなる。

トンネルは寒い時期や雨の日は良いが、視界が悪くなり路面状況が把握できなくなる上に視野が狭くなることで前を走行する車のテールレンズを目指して追いつこうとする。また早めにトンネルを脱出したいという心理があるので無意識にアクセルを開けてスピードが速くなってしまう場合がある。筆者は眼鏡使用であるため、寒い時期は冷たい外気からトンネル内に入った瞬間、眼鏡が曇ったりするので、換気や照明により視界が確保されていても長いトンネルは苦手である。平野部では遮蔽物がなくなり夏の陽射しが容赦なく照りつけてくる炎天下では通気性の高いヘルメットやミラーシールドに変更しても限界がある。今年は例年になく夏場対策として通気性と速乾性に優れたCOOL RIDEのアンダーウェア等を数点購入して効果があったが、万全とはならず、徐々に体力、気力が薄れていくのが分かる。夏場は脱水症状や熱中症になり易いので長時間の連続走行は大変危険である。メンバー各自の体力に合わせて予定外のPAでも単独でも危険と感じたら一時的な休憩を取るべきで無理に皆に合わせる必要はない。このような事は皆が分かっているので言うまでもなかったが、筆者は次の休憩地に指定していた有磯海(ありそうみ)SAに一足先に向かい、日陰で長めに休憩を取る事にした。

 

有磯海SAは魚津市にあり、富山湾が近いため海鮮物のご当地メニューが豊富にある。白海老を使用したコロッケ、かき揚げをトッピングした麺類やカレーなど関東では馴染みのない海鮮物ばかりである。珍しいのでどれも触手が伸びるところであるが、高速を降りてから金沢市内で昼食予定としていたので特に気になった白海老コロッケだけ試しに食べてみたが、白海老の風味が割と淡白なせいか、可もなく不可もなくといった感じであった。

 

小腹も満たされて気分もリフレッシュできたのでスタートすることに!ここまで来ると3分の2は進んできているのでだいぶ先が見えてきた。富山市、高岡市を通過して東海北陸自動車道への分岐である小矢部砺波JCT過ぎにある小矢部川SAで本日2回目の給油をして高速道での最後休憩を取り、今回の終着点である石川県の金沢森本ICで北陸道を降りた。ETC料金は¥3,800.-と表示されていた。50%の深夜割引を適用の結果だから、まともに支払うと¥7,600.-やはり早起きは三文の徳であることを実感する。連結する国道8号線バイパスと国道159号線を経由し、白尾IC(次の高松ICまで¥50.-)よりスムーズに能登有料道路に繋がる。海岸沿いの道は潮風も気持ちよく爽快であったが、残念なのは運営が石川県道路公社なのでETCが使用できず、何箇所か寸断されてしまう事だ。先頭の筆者が全員分まとめて支払うようにして少しでもストレス解消に努めた。二番目の料金所の高松IC(今浜ICまで¥110.- この中途半端な料金設定は何なのか?もう少し支払う側のことを考えて料金設定してほしい)の先にある道の駅“高松”で諦めて昼食にした。高速を降りてからすぐにバイパスになり、市街地を逸れていたのでここまでにそれらしき食堂が見当たらず、もう少し下調べをしておくべきと反省した。

 

道の駅には立派な食堂があったのでひと安心した。筆者は猛暑の中で敢えてイカ墨ラーメンなるものにチャレンジしてみたが、食べる前はスープがイカ墨で黒いものと思っていたが、イカ墨を練り込んだ黒い麺になっていた。スープは塩味で半透明で魚介類がトッピングされていた。見た目は美味しそうなので期待したが、全体的にそれほどではなかった。筆者の希望としては商品名にちなんで、具材はイカの丸焼きを輪切りにしたものを魚介の代わりにトッピングして欲しかった。食べ終えた時点で未だ時間は昼前だったので涼しい店内でしばらくゆっくり寛いで居たかったが、昼時になってお客が増えてきたのでそうもして居られなくなった。

 

 今回の能登ツーリングで杉本氏から事前に強くリクエストがあった“千里浜なぎさドライブウェイ”の入り口はここを出発して次の今浜ICで降りるとすぐである。筆者もその存在は知っていたが、波打ち際を実際に走るのは初めてだった。ここは一般の乗用車、バスが波打ち際を走行できる日本で唯一の砂浜であり、道路標識も設置されている。浜辺は結構若い女性の海水浴客もいて水着姿はとても刺激的であった。駐車している車も多く、賑わいを見せていたが、どこもそうだがお盆を過ぎると波が高くなるためにここも海水浴客はだいぶ減るそうだ。その頃は浜辺のパラソルや車などの障害物も減るので、広々とした浜辺をもっと快適に走行する事ができるのかもしれない。無料なので文句は言えないが!!

 

 ここを車輌が通行できるのは浜辺の砂が他よりも特別に細かく締まっていて、水分を含むと硬くなるためらしい。その砂は周囲40KMに渡る複数の河川から河口に流出した砂が近辺の海流によりこの浜辺に戻されてくるという地理的な恩恵があるからだそうだ。実際に走行すると路面は予想よりたいぶ硬かったのでバイクでの走行中にタイヤがスタックすることや流れることはなかったが、あまり波打ち際に近づくのは当然危険だ。写真でも撮ろうと立ち止り、スタンドを立てると液状化によりすぐに海水が溢れ出してきて埋没してしまう。やはり200KGを超えるバイクを駐車できるほど安定した路面ではなかった。

それでもどこか舗装されたスペースがないかと探しつつ走行しているうちにいつの間にか7KM続くドライブウェイの終点である千里浜レストハウスまで来てしまった。このレストハウスから一般道になるので舗装された駐車場にバイクを止めて休憩することにした。

 

広い店内には土産品が豊富に陳列されていたが、よく見ると店員さんは年配の方ばかりで全体的にふた昔前の昭和を思わせるレトロな売店だった。試食可能なものが多かったが、この時期の海鮮物はあまり気が進まないので結局ここでは何も買わず、かき氷フロートを食べながら冷房の効いている店内で涼を取った。同じエリアにレストランも隣接しており、メニューだけを見ると価格的にもボリュームがあって美味しそうだった。昼食場所の選択を誤ったかもしれないが昼時なのにお客が少ないのが気になった。

 

 昼食以降は宿までの距離がもう20KM前後なので気も緩み、この辺では不眠と猛暑により完全にバテ気味になっていた。それでも楽をすれば再度利用する事は可能だったがETCが使用不可で使い勝手の悪い能登有料道路は敢えてパスして、夏ツーリングらしく一般道の国道249号線を輪島方面に向った。走り出してから未だ幾らも経っていないが、志賀町にある道の駅“ころ柿の里しが”で水分補給とこの先のルートを地図で確認しながらイメージするため、頭の中をリフレッシュする事にした。

 

 地図上での方向感覚のイメージはあるのだが、裏づけとなる県道名表記がこの辺は少なくて分かり辛い。何とか県道3号線を経て半島を一周している対岸側(能登島側)の国道249号線にショートカットして出たようだ。T字路を右折すると和倉温泉との表示があった。今回初日の能登島への進入は能登島大橋以外の唯一の出入り口である“ツインブリッジのと”からと決めていたので左折して穴水方面に向った。地図からイメージしていたよりかなりの距離を走行したが、やがて先の方に“ツインプリッジのと“が見えてきた。

 

YEC TouringReport能登半島と信州・安曇野VOL3に続く

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