YEC TOURING REPORT 奥飛騨温泉 Vol3

2016年4月4日

8月16日(土)雨

2日目

毎朝の習慣で休日でも5時半には目が覚めてしまう。昨夜は止むことのなかった雨音は聞こえてこない。玄関から宿の裏手にある屋外の露天風呂は宿泊した部屋から入り口が見えていたのですんなりと行くことができた。既に起床していた杉本氏とともに行ってみると誰も入浴していなかったので貸切状態で30分程朝風呂に浸かることができた。露天風呂は19時から21時及び8時から9時の女性専用時間帯以外は混浴だそうだ。

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自慢の露天風呂と言うだけあって自家源泉100%かけ流しで加水や循環、消毒は一切行っていないそうだ。確かに湯船の淵の切れ込みから溢れ出たお湯が掛け流しになっており、溝を経て沢に流れ落ちていくのを確認した。目の前には北アルプスの山々とその無数の沢からから流れている蒲田川が穏やかであれば心地よい清流の水音を立てているのであろうが、ここ数日の前線停滞による降雨で水嵩を増して濁流は轟音となり流れており、これはこれで野趣溢れるロケーションである。

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少し温めの温泉は無色透明でアルカリ単純泉だと思われた。誰も入ってこないので30分近く長く浸かって、部屋に戻るとまた雨が降ってきて肌寒くなってきたが、湯冷めはしなかった。7時半から朝食になったが、今朝も朴葉味噌がコンロの上で火に掛けられ出されたが、味噌だけでおかずと言うのは初めてかもしれない。最後にお茶漬けにして食べてみたが、塩分が高いので筆者の身体には余り良くないので控えた。

依然と降り続く雨は小降りになりそうもない。宿のご主人に玄関先での記念撮影をお願いして、雨具を装備して挨拶を済ませると決心が付くもので諦めて出発することした。 天気が良ければ昨日でも今朝一番にでも周辺の散策もできたであろうし、この先に少し足を伸ばせば新穂高ロープウェイの2つのロープウェイを乗り継いで西穂高口まで行くことができる。晴天であれば北アルプスからの絶景の眺望も臨めたかもしれないが、筆者達はライダーなので山にはまったく興味を示す者もいなく、そういった話題には一切触れることがなかったので、山岳関係に詳しいであろうご主人には申し訳なかったような気がする。いずれにせよすべての行動は天気に左右されるということを実感した。

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松本までは来た道を引き返すしか方法はない。帰路にゆっくり走ってみて分かったが、この周辺にはかなりの数の温泉宿や民宿がある。奥飛騨温泉郷はまだまだ奥が深そうだ。 再び道の駅“風穴の里”に立ち寄り、昨日躊躇したソフトクリームを早速食べてみた。また今日は気後れせずに店内に入り、漬物などの試食を十分に堪能した。土産はどう考えても積み込むスペースがないので購入するのは諦めることにした。

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この先で一度給油しなければならないが、県道25号線に左折してしまうと農道のような道になるのでできれば早めに給油しておきたかった。幸い新島々周辺にGSがあったので立ち寄り、全員給油して団子でこの先の県道25号線に進めると思っていたが、後続車両が絶え間なくて分岐までは短距離だったが隊列が離れてしまい、後方の2台が直進してしまったようだった。報告を受けて追いかけてみたが時間差が出てしまい、途中で諦めて連絡をした方が賢明であると判断し、途中のセブンイレブンの駐車場をベースにして先に進んだ山中オーナーと連絡が取れると吉野氏とともに既に松本ICまで進んでしまったようなので2KM手前にある筆者の現在地まで引き返してもらった。離れた分岐地点で待機していた杉本氏とも連絡が取れて藤井氏とともにそのセブンイレブンまで来てもらった。

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はっきりと何KM先で左折すると伝達していなかった筆者も反省する点もあったが、予期せぬ隊列の分断が発生し、雨の日は視界も悪くバイクでは後方までの確認が困難な場合があるので分岐には注意を払わなければならない。クランク型の交差点なので手前で止まって待機することもできない場所だったのは不運だったが、現代は全国どこへ行っても携帯でリカバリーできる便利な時代である。時間的には少々ロスしたが、一時止んだ雨がまた降り出してきたのでゆっくり休む間もなく、少し高山方面に戻り県道48号線から県道321号線へと続く県道25号線と並行する道に軌道修正できた。

再び雨の中での走行になり、視界も悪いので車間距離を取りながら団子で進むと道の駅“アルプス安曇野ほりがねの里”が見えたのでここで昼食をとることにして立ち寄った。 地産の物を販売しているコーナーには大したものはなく、筆者は温かい麺類が食べたかったのだが、ここはレストラン形式でフードコートではなかったので雨具を脱ぐ煩わしさより朝食を結構食べたので食欲の方が抑えられたため、季節限定の17アイスだけで昼食を済ませた。

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ここから先はもう雨は止まないであろうと判断して本来は二日目に前回は渋滞で諦めた大王わさび農園に寄ってみる予定を組んでいたが、このまま宿のある白馬五竜47スキー場 方面に向かった。やがて国道147号線とJR大糸線に並行し、高瀬川沿いの県道306号線を大町まで進むと国道148号線になる。木崎湖から中綱湖、青木湖と仁科三湖と呼ばれる湖(糸魚川―静岡―構造線(フォッサマグナ)に沿った断層湖)が続いているのだが雨の中で唯一楽しかったのは木崎湖辺りから左手にJR大糸線の特急電車が筆者らと並行して走っており、何度かトンネルで姿が見えなくなってもその先では現れ、随分長い区間を伴走した。最後方を走っていた筆者は車両にずっと大きく手を振って走っていた。乗客は少なそうであったが、誰か一人くらいは気が付いてくれただろうか?

気分よく走っていると道の駅“白馬”が右手に見えたここにはライダーが沢山いたので 立ち寄りたい気持ちはあったが、宿が近かったためスルーしてJR神代駅手前の踏切を渡ってしばらくすると本日の宿“ひまわり”に到着した。

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ここはスキー場に近いペンション街の一角にある和牛料理の宿となっているが、種別としてはペンションになる。冬はスキー、夏は登山やアウトドアースポーツが楽しめる素晴らしい環境にあるので常連も客多いようだ。ここでも玄関にはスキー客用にウエアーの乾燥スペースがあるので心置きなく雨具をラックに掛けて14時過ぎにチェックインした。

部屋でも濡れたバッグやウエアーを拭き取りハンガーに吊るしていると15時半より入浴が可能と言うことで早速地下にある岩風呂に浸かった。温泉ではなさそうだが気持ちよかった。それから部屋でゆっくりと過ごしていると18時からは夕食になり、ペンションなので典型的なフレンチ形式であるが、メインはオーナーこだわりの和牛(今回は何故か米沢牛)ステーキは少し薄めにスライスでにんにく醤油味がとても筆者の好みに合っていて、付け合わせの野菜も甘みがあって美味しく頂いた。白ワインを飲んでその後の記憶が曖昧なまま部屋に戻って就寝した。

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走行距離 126KM

Vol4に続く

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