2013年(H25年)

YEC TOURING REPORT 栃木県馬頭温泉 vol3

 県道22号線の猪の鼻峠もあと残り僅かな地点に差し掛かったところで、あろうことか筆者自身がブラインドコーナーで対向車が急激に中央寄りに向かってきたのを回避できず、筆者のCBR900RRの右カウルと対向車の運転席側のドアー部分が接触し、その衝撃はスピードが十分減速していたので大きい物ではないが、ジャックナイフ状態で自身の右肩で受けることになり、結果として右鎖骨骨折という憂き目にあってしまった。

 双方走行中とは云え、筆者は下りの幅広から狭くなる形状のコーナーに進入していったので逃げ道は少なく、下りで慣性がついたことを考慮しても時速30KM前後で通常なら問題なくすれ違うことができる状態であったが、加害者の相手はコナーミラーも確認しておらず、前方から進行してくる筆者らをまったく認識していなかったようで、出合い頭で避けられなかったと発言をしていたが、明らかに加害者の前方不注意で車幅の広いランドクルーザーを意識して峠道を運転する技量と瞬時の判断力はもはや欠損していると思われた。

 事故当初から一貫して自分の非は認めておらず、謝罪やお見舞いの言葉もないのでむしろ筆者が一方的に衝突してきたような言動であった。筆者は右肩の痛みが引かないまま救急車が来るまで安静にしていた。警察が来たら状況の詳細をアピールしようと思っていたが、先に救急車が到着して病院へ搬送されてしまったため、現場に残ってくれたメンバーに状況説明をしてもらい、現場検証終了後に搬送先の病院に来た太田警察署の担当官から事故状況の内容の確認をして供述書を取らされた。搬送受け入れ先が決定して到着するまで30分は有ったろうか、事故で初めて乗った救急車は大変窮屈な乗り物で有ることを知った。その短い時間内に血圧、バイタル、心電図と体温測定を繰り返して行っていた。病院までのレスポンスタイムが長い田舎道で事故をするとこういう面でも都会とは差が出がちであるが、お世話になった常陸太田市の救急隊は通報後10分以内に駆けつけてくれて搬送中も無駄なくケアしてくれてとても優秀なクルーで大変感謝しております。

 意識はあったので車窓から見えるのどかな田舎風景の静寂を打ち消すような、けたたましいサイレンを鳴らしながら、過去に骨折経験は一度もないが、これまで感じた事のない治まらない右肩の引っ張られるような痛みにどうやら骨折したのだと直感した。

それと同時に楽しいはずのツーリングが自分の事故で台無しになってしまい、今回同行のメンバーには大変申し訳ないことをしてしまったと思った。

 救急搬送先は常陸太田市にある川崎病院で総合病院であるが、当直担当医は外科が専門で整形外科の医師は不在との事、それでも右肩のX線と転倒時に頭部も打っている可能性があるのでCTを撮影して診断してもらう事になった。結果は頭には異常はないが、右鎖骨骨折で応急措置として肩を張るようにする矯正補助バンドを背中から肩に掛けて体型に合わせて装着した。今後の本格的な治療やリハビリは地元に帰って病院を決定した後にして、撮影した患部のX線写真のフィルムコピーを持たされ電車で帰ることになった。

 暫定的な精算と警察への供述書の作成を終えて、病院からはJR常陸太田駅までは徒歩10分程度であったが、担当してくれた交通課の桶本さんが親切にも電車の時刻表と水戸からの特急との接続を調べてくれて、時間に合わせて警察車両で駅まで送ってくれた。そこからはローカル線(水郡線)で水戸駅まで行き、常磐線ローカルで北千住方面に向かうことなった。駅に着くと俄かに雲行きが怪しくなり、同時に大粒の雨が降ってきた。病院で最後まで付き添ってくれていた山中オーナー親子には大変お世話になり、かなり足止めしてしまい少し前に出発したばかりなので運よくこの通り雨的な雨雲を遣り過ごしてくれていれば良いがと案じていた。後日確認したら、一時的にかなり雨に降られたようで申し訳ないことをした。

 途中土浦駅でローカル線の乗継を余儀なくされ、ベンチで待機中に米国人留学生が筆者のバイクファッションとブーツの恰好で電車を待機している姿に興味を示して英語で話しかけてきた。こちらも退屈だったので初めは冷やかしかと思い、簡単な英語で返事すると日本語も多少話せるらしく、英語と日本語を織り交ぜながら双方の文化の違いや、彼らの日本でのボランティア活動のことや、日本語の難しさに関して語り合いながら、正直右鎖骨の痛みは引かずに少々滅入ってきたが、おかげで楽しく時間を過ごすことができた。

4時間近いローカル線でも長い旅を味わいながら、ようやく22時前に草加に帰宅した。

走行距離 265KM

担当 齋藤

後記>

今回は敢えて当該交通事故について述べたいと思う。加害者は後に76歳であることと会社経営者で有ることが判明し、高齢者であるがことから罵倒することはしなかったが、人身事故を起こして相手を傷つけたという事実は変わることがなく、社会的地位のある方でも初動における誠意に欠ける行動や言動は極めて印象が悪く、被害者である筆者としては過失割合に関係なく厳重な罰則を受けてもらいたい。峠道でセンターラインがないことと双方走行中であることから筆者も多少過失割合は負う事は理解している。事故発生から3週間後の未だにまったく謝罪や見舞等のないのは罪の意識と誠意の欠如そのものであり、到底許されるものではない。現在筆者は少しでも時間が空けば早退あるいは一時外出してリハビリできるようにと会社近くの総合病院に週一回のX線撮影の結果を受けて整形外科で診察してもらうために通院している。

 実は筆者の父親も目撃者の話では本人の信号無視による交差点での衝突事故で骨折して入院し、その後自身の既往症である心臓への虚血性ショックが死因で亡くなってしまった。最近では高齢者ドライバーの瞬時の判断力の衰えや認知症により事故が多発しているが、父親の判断力の衰えを加齢とともに家族が認識していたのは事実で免許の更新も今回までとしていた。本人の生きがいを奪うようでこの判断は大変難しいが、結果的には筆者達家族はもっと早めに免許の更新を諦めさせるべきだったと後悔している。本人は否定していてもはっとするような出来事があり、それを本人が認識できていないようなら周囲に迷惑を掛けないように早目に免許を返還すべきである。幸い先日免許更新時の講義では高齢者にはかなり高いハードルが課せられているようなので家族が反対しても聞く耳を持たない高齢者も公安局の許可がでなければ諦めがつくであろう。

加害者にはこの際、新たな惨事を招く前に運転免許証を返還することをお勧めしたい。

 未だ怪我も完治せず事故も解決していないが、客観的に見ると今回は筆者の右鎖骨骨折だけで済んだのは奇跡的で強靭な肉体のおかげかもしれない、会社の勤務を休む事もなく、深刻な事故にならずに済んだが、歴とした人身事故で打ち所が悪ければ筆者も死亡していた訳だから、今後も高齢者が引き起こす人身事故は高齢化とともに実数でも現れているが、増加の一途を辿るであろう。筆者らが高齢者に分類される時期もそう遅くはない、その現実を理解した上で、尊い命を守るためにも一刻も早く高齢者の人身事故は即免許取消し、あるいは年齢を引き下げる等の次期対策を考案して早急に法案を通すべきではなかろうか。

いずれこの事はやがて自分自身に降りかかってくる問題でもあるので、その時がくれば潔く諦めて免許を返還する覚悟は各自しておかねばならない。

 最後になってしまいましたが、折角の連休のツーリングでいやな思いをさせてしまった参加したクラブのメンバーに心からお詫びと事故の後処理や交通整理を協力して対処してくれた事への感謝を伝えて、この場で改めてお礼を申し上げたいと思います。

 以上

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